E内臓マニピュレーション
Visceral Manipulation
フランスのバラルD.O.により開発された、内臓障害に対する手技テクニック。
内臓の生理運動は、内臓可動力Mobility(随意運動や呼吸時の横隔膜運動に反応する動き)と内臓自動力Motirity(内臓固有の動き)の2要素で構成されており、この動きが低下(内臓制限)してくると臓器の機能が低下し、さまざまな障害が起きます。
(この動きは、胃や腸の蠕動(ぜんどう)運動、心臓の鼓動とは別物です)
(内臓制限には、自動力の減少による癒着Adhesion、可動力・自動力ともに減少した固着Fixation、下垂、内臓痙攣などがある)
自動力の改善には、臓器の上に手を当て、その深さにより20g〜100gの圧で「身体の中心軸に向かう動き(エクスパー)」と「外へ向かう動き(インスパー)」を「傾聴Listening」し、「誘導テクニック」でアプローチする。
可動力の改善には、可動制限を検査し、「短梃子(てこ)直接テクニック」「長梃子関節テクニック」でアプローチする。
また、胆のう内含物除去・胆汁の流れを改善するテクニック、組織硬化や癒着をリリースするテクニックなどは少しハードに行うものもあります。(これらのテクニックは痛みを伴う場合もあります)
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